シェアその11

アルコール依存症と否認


よろしくお願いします。

 アル中とは酒を飲む、飲まないの病気ではない。

 自分の問題と現実を見て見ぬふりをする病気。つまり否認の病気だ。私が酒を飲んでいた時の考え方はこうだ。

 自分には問題ない。この問題は俺には関係ない。俺は悪くない。あいつが悪い。社会が悪い。放っておけばなんとかなる。助けを求める必要はない。一から十まで自分でなんとか出来る。知らせる必要はない。自分も他人もコントロールできる。自分はまだ負けていない。底をついていない。放っておけば、王子様のような自分が帰ってきて綺麗さっぱり問題を片付けられる。一発逆転できる。見返せる。

 そんな高慢な生き方が私の病気だった。幼稚で驕った考え、言動こそが私の真の病気だった。

 

 よって、アルコール依存症の治療とは酒を飲まないようにすることではなく、自分の高慢な生き方を修正していくことである。そしてそれは アルコール依存症だけでなく、全ての依存症とパーソナリティ障害の根底に共通している。以上です。ありがとうございました。